2024年05月17日

QFPのハンダ付け

QFPのハンダ付けには自信あります。(80ピン0.5mmピッチのハンダ付けの様子)
もちろんリフロー炉やホットプレートでのハンダ付けも可能ですが1〜2枚であればコストも仕上がりも手ハンダが良いと自負します。

@まずはQFPの対角線上の2点を仮止めする。2点以上の仮止めは後で位置の微調整ができなくなるので絶対にしちゃいけない。

Aフラックスを適量塗る。余り塗りすぎると後で拭き取りに苦労するので適量で・・・


Bコテ先の温度とハンダの塗れ・流れ具合を見ながらハンダを流し込みコテを少しずつズラして行く。


C最初慣れないと塗れ具合とコテを動かす速度、ハンダの供給料のバランスが悪いとムラがでるが、ハンダが酸化していなければコテ先でなぞれば修正できるので心配しなくて良い。




この技も重要、ワイヤーのハンダ付けでコレができるとできないでは作業に大きな差がでるかな

posted by Soki at 11:59| Comment(0) | 作業諸々

2023年03月20日

AruduinoのMstimer2での100uS割込の実装する

Aruduinoの「MsTimer2」での100uS割込の実装方法についてメモとしてまとめました。

TimerCounter2.jpg

Arduino標準のMstimr2は簡単に動作するが、一番早い設定でも1ms以下での割込の設定が出来ないのが悩みどころ。
ネット調べるとFlextimerはマイクロ秒の設定が出来るらしいが、調べて見るとMstimer2流用して作ったらしく、1ms以上の設定が出来なかったり、今ひと使いずらい。

今回実装の対象にしたのは、オリジナルのArduinoボードでクロックは内部CR発振器動作の8MHzなので、ちょっとイレギュラーなボードですけど50usから5ms以上でMstimer2を使って良巧く動いた。

Mistimer2はAtmega328の8ビットタイマカウンタ2を使っていて、オーバーフロー割込発生でタイマー割込が起動する仕掛けになっている。

このライブラリのソースの詳しい解説があって実装にとても役立った。

いっそこのと全て自分でレジスタアクセスすれば良いかとも思ったけど、割込の記述とかはArduinoのほうが楽なので、小細工しながら100uS割込を実現する。
今回はMstimer2で指定できる“unsigned long ms”は1固定で動作させる。時間の設定は前置分周器(TCCR2B)の設定と計数値レジスタ(TCNT2)を操作しながら実現する。

今回使ったボードはクロック8MHzなので、100uSの時間計測のためには以下のTCCR2BとTCNT2は以下の組み合わせになる。

クロック:8.0MHz
周期:125ns
分周器の設定:1/32
分周後の周期:4us(TCCR2B=0x03)
100uSまでのカウント回数:25(TCNT2に割込の都度書込・・・調整必要)

具体的実装方法は以下

まずはタイマー初期化
  MsTimer2::set(int_time, Tint); // 割込み間隔(timeは‘1’固定、Tintは割恋処理の関数)

TCCR2B_TCNT2.jpg


タイマースタートは
MsTimer2::start()は使わなくてもうごくがおまじないだとおもって残した
TCCR2B = 0x03;(前置分周器を1/32でタイマースタートに変更)

割込毎の処理
void Tint() {
//---------------------------------
// カウンター初期値を毎回設定
//(カウンタソースは250KHzでT=4us、256-231=25で100uS)
  TCNT2 = (TCNT2_val);  //(TCNT2_valは下表のようにすると色々変えられる)
//-------------------------
(ほかの処理)
}

//prescaller:1/256(T=32us)  5ms --> 100
//prescaller:1/128(T=16us)  2ms --> 131
//prescaller:1/32(T=4us)  100us --> 231(12us調整で234)
//prescaller:1/32(T=4us)  200us --> 206(12us調整で209)
//prescaller:1/32(T=4us)  500us --> 131(12us調整で134)
//prescaller:1/32(T=4us) 1000us --> 6(12us調整で9)
//prescaller:1/8(T=1uS)   50us --> 206(15u調整で221)
//prescaller:1/8(T=1uS)    20us --> 236(割込処理の関係で動作?NG)

調整値が必要になったのは、割込発生後もカウントされ時間が経過していて割込処理の先頭行でカウンター値を変更するときには時間経過したカウント値を考慮して調整する必要があることがわかり実測で調整。
posted by Soki at 18:20| Comment(0) | 調査・研究

2023年01月25日

流用設計・製作

現在とある工場向けにFA用インターフェースユニットの製作を進めています。
こういったユニットでその都度筐体や基板形状を新規設計しているのは結構手手間もかかり無駄が多いものです。

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そこで、以前に量産品として出荷していた飛行体運行管理ユニットの筐体と基板のサイズで良い感じに収まりそうなので、ケースと基板形状は流用設計となりました。
以前つくたこの運行管理ユニットはバージョン違いで基板の取付穴やケース寸法が微妙に違っていたので、これを期に標準ケースと標準基板寸法の組み合わせ決めておけば今後の設計の合理化(手抜き)に役立つかな〜っと思案中。

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posted by Soki at 13:10| Comment(0) | 作業諸々

2022年09月25日

新型イオンポンプ電源(簡易型)

7月より着手していた簡易型イオンポンプ電源がほぼ完成した。
穴位置変更、回路簡素化をし手加工などを削減したが若干の改善要素は残ったが、よほど製作台数が増えない限りしばらくはこの基板で行けそうだ。
パネル表示、銘板貼り付けを済ませれば予定通り完成したので予定の10月上旬出荷、引き渡し予定。

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最後の出力電圧確認、負荷をつないで3000V±5%に調整

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銘板貼り付けを残し完成。
右にあるのか書き込み&モニター治具と負荷抵抗

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銘板諸々貼り付けて無事に検査終了、あとは試験成績書をまとめるだけです。

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posted by Soki at 00:00| Comment(0) | 自社製品の開発

2022年04月18日

開発&作業環境の整備

今年度は諸々費用を抑えすぎたため期末になって利益がけっこうでそうなので使いそうな測定器を新規購入するころにしました。

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ファンクションジェネレータは、これまでは1MHzまでのDDS型、その他アナログ発振型など3台を所有はしていましたが、どれも役不足なので任意波形発生機能のついたRIGOL製12bit/60MHz/200Mspsのファンクションジェレネレータを購入。

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電源ソース(基準電圧・電流源)は、据え置き型で精度の良いYOKOGAWA-7651があるのですが、客先などでお手軽に使うにはポータブル型が便利なのでHIOKIのSS7012を購入。
精度はYOKOGAWA-7651と比較すると1桁劣るのですが、一般的な開発ではこれで十分。
電池でも動作するのでこれからは活躍しそうです。
そのほかハンダ付けリワーク環境も整いました。
元からある自社製のリフローオーブン(一番信頼できる?笑)からはじまり、ホットプレート、ヒートガン&専用ノズル、換気用スプレーブース、さらにはヤケド防止用のスタンド(腕置き)など並べただけですが整ってきました。

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posted by Soki at 00:00| Comment(0) | 保有設備・部品

2022年02月28日

ADS8168EVMの入荷(16bit-8chADC)

過去にこんなに高価なADCは使ったことないので念のため評価ボードを用意した。
評価ソフトはLabviewのランタイムが組み込まれているらしく、計測器のような画面で特性を確認出来るみたいだ。
ADCの制御にはFPGAとArm Cortex-A8の基板が接続されていて結構高速でなにかをしているみたい・・・
ゆっくり評価はできないが、触りだけでも様子をつかんでおきたいです。

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デバッグ用の治具としての使用を考えていたが、ソフトウェアとこのボードは一体でLabviewがライセンスされているみたいです。
ライセンスはADCの載ったEVMのEEP-ROMのIDを読み取ってソフトが起動するようなので工夫が必要ですね。
さて、どうしようか・・・、ROMを載せ替えるか、EVMからジャンパー引き出しでターゲットに接続するかです。

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治具として使用できても出来なくてもこのEVMのソフトでレジスタの設定値による機能の確認が出来るのでとていもありがたい存在。
治具などは、ArduinoとかSTmicro、ラズパイあたりでちょっとプログラムを製作して確認するときのアクセスのお手本になる。
posted by Soki at 00:00| Comment(0) | デバイス調査

2021年10月01日

基板組み立ての補助図

組立図の部品の色分け塗り絵をよくします。
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発想は原始的だけど、デバックを含めた面実装基板の手載せ実装と評価・デバッグにはこれが一番良いみたいです。
面実装で部品点数が多くなると部品のref番号を調べながら位置を確認するのがとても大変です。
近くにPCを置いて調べれば済むとも思いますが、大抵は両手が使えない状態で直観的に判断して見つけたいものです。
部品の種類数だけ色を使うことはできませんが、色の置き方を工夫すれば何もないより数倍速いです。
posted by Soki at 22:36| Comment(0) | 作業諸々

2021年08月19日

ホットプレートでの作業治具

アルミ基板の改修には加熱中のホットプレート上ででの作業を強いられるのであるが、どうしても手や腕が震えてしまって細かな作業ができない
少しでも作業性を良くするために腕置きを作ってみた。
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構造はいたって簡単、こんな感じです。
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半田鏝を持つ右手は、小手先が長いのでちょっとした箱の上に手を置けば問題ないが、左手は時に0.1mm程度まで位置合わすることがあるので震えは大敵で、いつも時間がかかっていた。
これで少しは楽になりそうだ。

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posted by Soki at 00:00| Comment(0) | 作業諸々

2021年05月28日

TinySA(簡易スペアナ)とサーチコイルなど

携帯用スペアナ(TinySA)と磁界プローブ大/小を入手しました。
携帯できるTinySAは、出先でのEMI・EMCのちょっとした調査に便利そうです。



校正精度はあまり期待できませんが有るとと無いでは雲泥の差でもっと細かく調べたいときはディスクトップの精度の良いスペアなを使っての測定になるでしょうね。

プローブは基板の部品ややパターンから漏れ出す磁束がどこにあるかを探し出して相対的な強さを知る程度ですから磁束を拾えれば問題なし。

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小さい方のプローブはさすがに感度が悪いですが、ピンポイントで探すには役立つかもしれません。
どちらも電界シールドタイプで穴を通過する磁束だけを拾う様になっています。
中国製ということで初期不良でまったく動作しないのでは困りますから、手元にあった発信器(ディップメータ)を使って電波の確認をしたところ一応動作は大丈夫のようです。

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それより、このディップメータ(TRIO DM-801)ですが30年近く前に購入したものですが、ダイヤルの表示の周波数精度は1〜2%となかなか良いののに驚きです。

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posted by Soki at 00:00| Comment(0) | 設備

2020年10月25日

オーディオアナライザ

現在手がけている解析調査の仕事、もう少し深く突っ込んだ調査をしたいのでオーディオアナライザを久しぶりに引っ張り出しました。

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一応ちゃんと動いているか心配なので、歪み率はは構造の単純な歪率計、周波数と電圧レベルは構成されているアジレントのDMM基準で相互確認です。
最初久しぶりに使うせいもあって、出力設定がどうも6dBずれているなぁ〜、、、と勘違いしていましたが負荷無し状態なので当たり前の表示であることが判明。

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慣れないことをするとたまにへんな勘違いしますね。
posted by Soki at 00:00| Comment(0) | 保有設備・部品